子供のメンタル 子ども自身も気づいていないストレス
2018年の8月下旬から9月の初めに、テレビで今までやらなかったようなことが放送される機会が増えた。
それが
夏休み明けの新学期に対する子供のストレス
夏休み明けは統計的に見ても子供の自殺が増えるのだという。
だから、一人で悩まないで!
そういったアナウンスがTVから流れてきた。
わたしの子供の場合
わたしの子供は小学二年生です。
まだ幼くて、いやいやでも大人の言うことはそれなりに聞き入れてくれる年齢です。
学校に行きたくない
そんなことは言いません。
もちろん、学校が楽しいようでした。
去年の1年生になる時に引っ越してきて、知っているお友達がいない中で、
それでも何とかお友達ができたのですが、近所に意地悪な子供がいて
始めは仲良くしていてくれたのですが、仲間外れのターゲットになってしまったのです。
近所の意地悪な子は、ご近所でも有名で、幼稚園の頃から問題児とのことでした。
そんな時、今まで元気だった息子が咳払いをするようになり、目をきょろきょろさせ、ついには首が勝手に動きだすという、チックになってしまいました。
学校が楽しい
一時はチック症状も軽くなって、症状が出たとしても1日、もしくは数時間で治まっていたのですが、夏休みが明けたとたんチックの症状が出はじめ様子を見ていましたが、治まる様子はありませんでした。
警報が出て学校がお休みになった時に
「警報が出て学校が休みだからうれしいって思う?」
と聞いたところ
「学校は楽しいから、休みだと残念だよ。学校行きたかった」
そう、息子は話してくれました。
2週間症状が治まることがない
新学期が始まって、朝起きてから夜眠るまでずっと目も首も動きっぱなしです。
学校には連絡していましたが、特に問題ないとのこと。
ただ、ご近所の同じクラスのお母さんから
「息子君の首がずっと動いてるの。ってうちの子が言ってたよ。大丈夫?」
と声をかけてもらえたのです。
このご近所の同じクラスのお母さんには、以前チックのことを相談していて、
しかもそのお母さんの上の子もチックになっていたということを聞いたので(現在は治っています)、
いつかこの症状がなくなることに希望を持たせてくれたお母さんでした。
やはり、ほかの子供たちも息子の動きに気付き始めるほどになっていました。
これで『からかい』があると、もっと治りが悪くなってしまいます。
心療内科に予約を入れたのがチック症状が始まって2週間後でした。
心療内科へ
ところが心療内科へ予約を入れたとたん、チック症状が全くなくなったのです。
本当にうれしかったです。
症状が治まりましたが、病院へは連れて行きました。
2週間症状が治まらなかったこと。
いつもよりもひどいチック症状だったことを伝えました。
ただ、予約を入れたとたんに(チック症状がでて2週間後)チック症状が治まったことも話しました。
先生のお話では
子供は新学期という、いままで夏休みで家にいたときとは違う環境の中、
時間や行動を縛られるという、本人は気付いていないストレスがかかっているようです。
それがこの記事の初めに書いたTV放送でやっていることにつながるのです。
まだ小さいから『何とも言えない不安』が意味も分からず心の中にあるようです。
そして、うちの息子にとって2週間という期間を持ってやっと行動や時間に慣れて、チック症状が治まった
ということでした。
子供達は自分で気付いていないけれど頑張っている
心の負荷はそれぞれ子供たちにあると思います。
もちろん、私自身が小学生だった時に、新学期の不安という気持ちがあったかといえば、そんな記憶はありません。
実際、息子も学校は大好きで楽しいと言っています。
けれども、見えない心の中では負荷を感じ取ってチックという症状になって表れてしまいました。
わたしの甥は転勤族で幼稚園をかなり変わりました。
甥が年中の時、朝ベッドから起き上がれなくなったことがありました。
2回目の引っ越しが決まった時でした。
お友達と離れたくない。
「ママ、起きようとしても、体が動かないの!なんで??助けて」
5才の時のことです。
子供達は自分で意識していない中でストレスを感じて体に異変が表れるようです。
平気なようにみえても、心に負荷を感じています。
これが新学期や環境の変化に対する子供達のストレスなんだと、
あんなにテレビでアナウンスをしていたことなんだと、身を持って知りました。
それを私たち親が、周りがしっかりと支えていかなければと思いました。